【活用事例】中小企業における従業員の採用と教育で助成金受給

こんにちは。

イクボス社労士です。

今回は助成金の活用事例です。助成金は多岐にわたり、少し分かり難い部分もあります。

あなたの会社でも同様の事案があれば、受給できるかもしれませんので参考にして下さい。

とある中小企業(小売業)の悩み・課題

この中小企業の悩み、課題は以下の通りです。

  1. 資金繰りの面で少し不安がある
  2. 従業員を教育したいが、費用がない
  3. 人材が不足している
  4. 経理、総務業務がわかる即戦力も欲しい
  5. 採用するからには経験があり若手に指導して貰える人材が欲しい

と、中小企業ならではの、資金の悩みと人材育成の課題ではないでしょうか。

助成金受給パターン

例えば今回のケースでは、以下のような助成金が受給できる可能性があります。

特定求職者雇用開発助成金

この助成金は、

  • 高年齢者(60歳以上65歳未満)を雇用した
  • 母子家庭の母(シングルマザー)等を雇用した
  • 身体・知的障害者を雇用した

場合に、 40万円~受給可能です。 

今回の、中小企業の悩みであれば

  • 人材が不足している
  • 経理、総務業務がわかる即戦力も欲しい
  • 採用するからには経験があり若手に指導して貰える人材が欲しい

といういう悩み・課題に題して、

  • 経理等の専門知識のある60歳~65歳未満の労働者を採用
  • 小売業の業界経験に長けている、60歳~65歳未満の労働者やシングルマザー等の採用

などが可能であれば、 2名の採用で40万円×2名=80万円~の助成金の受給が可能 となります。

キャリアアップ助成金(人材育成コース)

この助成金は、

  • パートスタッフ等に対して、要件の満たす職業訓練(Off-JTやOJT)を受講させた

場合に、 受講経費:10万円~、賃金助成:1人1時間あたり800円の助成金が受給可能です。 

今回の、中小企業の悩みであれば

  • 人材が不足している

といういう悩み・課題に題して、

  • 未経験のパートスタッフ等を採用し
  • Off-JTやOJTを絡めた職業訓練(6ヶ月間で425時間以上)を実施する

などが可能であれば、

  •  受講経費:10万円~ 
  •  賃金助成:425時間×800円=34万円~(1名あたり) 

の助成金受給が可能となります。

さらに、

 前段の特定求職者雇用開発助成金も絡めば プラス40万円~(1名分) 

となります。

今回のケース、上手く活用できれば、 一人あたり74万円~、5名採用で370万円~の受給が可能かもしれません。 

Off-JTとは|コトバンク

・off-the-job training
・職場外での教育訓練。特に集合研修、講習会、通信教育等、日常の業務を離れて行う教育訓練のことを言う。

OJT-ウィキペディア

OJT(On-the-Job Training、オン・ザ・ジョブ・トレーニング)とは、職場で実務をさせることで行う従業員の職業教育のこと。企業内で行われるトレーニング手法、企業内教育手法の一種である。

しかも、悩みであった

「資金繰りに不安がある」も解消するのではないでしょうか!?

助成金は知らないと損です

以上のように、助成金を知っている経営者にとっては事業を拡大する大きなチャンスになり得ます。

しかも、従業員の能力開発に活用できるとあって、労働者にとってもメリットのある制度になります。

しかしながら、助成金は、受給するための要件や申し込みの期限があります。さらには、申請までに時間を要したり、多くの書類作成が必要であったりもすることで、申請を躊躇されている経営者様が多いのも事実。

少しでも、会社を良くしたい、自分の会社でも活用できるかな?と思われた経営者様は、社会保険労務士にお尋ねすることをオススメします。

年度が変わるタイミングで助成金の内容や要件が変わったりすることがあります。

最新の情報をもとにお手続き下さい。

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